前回#15では、コミュニティづくりのプロフェッショナルであるお二人に、コミュニティマネジャー・ビルダーとしての哲学や実践をたっぷり伺いました。

今回#16では、未来共創センターが「コミュニティをつくりたい」という思いを、お二人に相談!具体的なアドバイスやヒントをたくさんいただきました。

今回のテーマ
コミュニティをつくりたい

ゲスト:
影山 直毅 さん
(株式会社ヒトカラメディア)

三塩 佑子 さん(株式会社Hub Tokyo)

【センター近況報告】

  • 2026年度の問いを検討中: 2025年度の問いは「つい共創しちゃう場とは?」でしたが、来年度はさらに踏み込んで「コミュニティ」をテーマにした新しい問いを立てる予定です。候補は「つい〇〇しちゃうコミュニティとは?」。どんな言葉が入るか、お楽しみに!

【主な話題】

未来共創センターが目指すコミュニティとは?

  • 青山学院という共通項はあるけれど…: 青学愛で固まる「閉じたコミュニティ」ではなく、「新しいことを始めたい」「何かを変えたい」と思う人たちが、一人で抱え込まずに、仲間と一緒にチャレンジできる場をつくりたい。

  • ルーティンに疑問を持った人が、工夫にチャレンジできる場: 学校組織では、活動がルーティン化しがち。でも、「これでいいのかな?」と違和感を持った人が、新しいアイデアを試せる。その積み重ねが、青山未来ビジョンの実現や、より良い学校づくりにつながっていく。


すでに起きている「共創の芽」

  • 教職員バンド: 幼稚園から大学まで、垣根を越えて教職員がバンドを組み、新年礼拝で演奏。未来共創センターは関与していないが、まさに共創の実例!

  • 被災地支援の連携: 高等部、初等部、大学がそれぞれ別々に宮古市(岩手県)でボランティア活動をしていたが、ある教員の呼びかけで合同研修を実施。その後も自発的に振り返りの会を開くなど、つながりが育っている。


アドバイス①「きっかけをつくる・きっかけを生かす」

  • すでにあるきっかけを拾い上げる: 未来共創センターが知らないところで起きている活動を、「共創の視点」で価値づけして見える化すること。それがコミュニティの広がりにつながる。

  • 自然発生と仕込みのバランス: 運営側がすべてのきっかけを仕込む必要はない。自然に生まれたものをサポートしつつ、必要なときには意図的にきっかけをつくる。


アドバイス②「一緒につくる姿勢」

  • 仕込み切らない: コミュニティは「完成された場」ではなく、「一緒につくれる場」であることが大事。自分のやりたい意欲を受け取ってくれる受け皿があること、一緒にやってくれる人がいることが、参加者のモチベーションになる。

  • プロセスを開示する: セッションやメディア(ポッドキャスト)で、活動のプロセスを開くことで、「何だろう?」と興味を持つ人が増える。最初は傍聴者でも、プロセスが見えることで「ここなら入れるかも」と思えるようになる。


アドバイス③「関わりしろをつくる」

  • セッション前のボランティア募集: 開始30分前に会場準備を手伝ってくれる人を募集。初めまして同士でも、一緒に机を動かすことで、セッション開始前から自然と関係性が生まれている。

  • 小さなことから: 机を運ぶ、片付けを手伝う――本当に小さなことでも、「自分が関わった」という実感が、コミュニティへの帰属意識につながる。


アドバイス④「関わる人に聞いてみる」

  • 「あなたならどう紹介しますか?」: セッション参加者に、「この場をどう紹介するか」を聞いてみる。その言葉をそのまま広報に使うことで、運営側のブラッシュアップにもなるし、参加者自身も「こう紹介すればいいんだ」と練習になる。

  • 「この場をどう使いたいですか?」: いろんな人を誘って、「taaaaarpでどんなことができると思うか」「どう使いたいか」を聞いてみる。ニーズを引き出し、一緒に考えることで、コミュニティの可能性が広がる。


アドバイス⑤「成功体験を積み重ねる」

  • コミュニティづくりは成果がすぐに見えない: だからこそ、小さな成功体験を認識し、プロセスに目を向けることが大切。運営側のモチベーション維持にも不可欠。

  • 「きっかけづくり」「プロセスデザイン」「小さな成功体験」: この3つを意識して、地道に積み重ねていくことが、コミュニティを育てる鍵。


共創ではなく、「共同体験」からはじめてみたら?

  • 教職員バンドのように、音楽や食事など、体を動かす・共同体験をする活動も、コミュニティづくりには有効。セッションのような「頭を使う」活動だけでなく、もっと気軽に参加できる入り口も大切。

【今回の収録を終えて】

「きっかけをつくる・生かす」「一緒につくる姿勢を大切にする」「関わりしろをつくる」「小さな成功体験を積み重ねる」――コミュニティづくりの先輩方から、たくさんの具体的なヒントをいただきました。

そして何より、「コミュニティづくりは地味で地道。でも諦めずに続けることが大切」というメッセージが、心に残りました。

2026年度、taaaaarpがオープンしたら、ぜひ一緒にコミュニティをつくっていきましょう!


ぜひ、お聴きください!